pon craftsでは２種類の仕上げ方法で作品を仕上げています。
オイル仕上げと拭き漆仕上げ。
どちらも美しく仕上がるのですが、オイル仕上げだと食器としての耐久性に劣る、拭き漆仕上げだと色が濃い、とどちらも長所短所がある。
耐久性のある、色が薄めの仕上がりにできないものかと考えていたのです。
「ものは試し」とオイルで仕上げたあとに、テレピン油で薄めた漆を摺りこんでみたら、なかなか良い感じに染まるではないか。
春慶塗は、下地に荏油と漆を混ぜて何回も塗重ねるようなので、もしやと思い試してみると、なかなか良い感じ！
試行錯誤を重ねて、新しい仕上げ方法を習得するぞ！

拭き漆は、ほんとに木目がきれいに出る仕上げ方だなぁ、とつくづく思う。
今までいろんな仕上げ方で家具や小物をつくってきた。
ウレタン塗装仕上げかオイル仕上げがほとんどだったけど、拭き漆が抜群に良いです。
写真の茶托のように、ぷっくり膨らんだように湾曲したところなんか、なんとも言えない木目が浮き上がり、木目好きにはたまらないはず。
ウレタン塗装やオイル仕上げでは出ない、深みがある。

あれっ
もしかして、自画自賛でしょうか？？？

切り落としの木っ端を使っての試作品です。
のり巻きおにぎりのようです。
何ができあがるか？
は、お楽しみ～ということで。

今日は、伊丹工芸センターでおこなわれる国際クラフト展に出品する作品を出荷します。
公募展に出品するのは２回目。
前回はビアマグランカイ８に出して、見事入選しました。作品はこちらでご覧いただけます。
今回は単品ではなく複数個でひとつの作品としたので、モノの美しさだけでなく、コンセプトや全体像のバランスなんかも考えてつくりました。絵画的な要素も入れたり。
また、詳しくお知らせすることにしますね。
９月初旬には、入選・選外のお知らせをもらえるようです。
まぐれでもいいから、せめて入選！したいなぁ。

拭き漆をはじめて、やっと数ヶ月。
ウッドターニングをはじめたときは、オイル仕上げしかしてなかったので、完成品のクオリティーがだいぶ上がったように思う。

せっせと木地をつくって、ある程度木地がたまったら拭き漆を施す。
僕の工房は大変狭いので、木地づくり、拭き漆、研磨、すべての作業を同じ作業台でやらないといけない。
理想は、それぞれの作業部屋をつくって、仕事しやすいように道具をきれいにならべたいけど、、、
まだちょっと先の話かな。
そろそろぽんの散歩に行かな！
ぽんが待ってるわ～