2010/08/14 (Sat) 02:49
Tさんからのご依頼で、手のひらで包み込めるくらいの小さなお椀をつくりました。
この木はTさんのお父さんが庭に植えた桜の木で、道路拡張のために切り倒されたのだそう。
既に亡くなっていたお父さんのかたみにと、切り株を置いていたそうですが、「何か使えるものをつくって家族で使いたいが、そんなことはできますか?」と、メールをもらったのが半年前。
それほど大きくはないけど女性が持つには重たい切り株を、スーツケースに入れてうちの工場まで引っ張ってこられたTさん。
自分の手でつくりたいという申し出に、お箸かスプーンでどうですか?と聞くと、それもいいがお椀は?と返ってきたので、お椀は私がろくろで挽きますから横で観てて下さい、とお願いしました。
Tさんは、初めて持つかんなで一生懸命削って、お箸を完成させました。
後日、2作目はスプーンに挑戦。切りだしナイフを器用に使い、削っていく。
わたしはその横でろくろを廻し、この小さなお椀をつくりました。
想いのこもった木ですから、失敗しないようにと緊張気味に挽いていきました。
なんてことないかたちの器ですが、暖かみのあるやさしい気持ちが表現できたつもりです。
吹き漆で仕上げます。
この木はTさんのお父さんが庭に植えた桜の木で、道路拡張のために切り倒されたのだそう。
既に亡くなっていたお父さんのかたみにと、切り株を置いていたそうですが、「何か使えるものをつくって家族で使いたいが、そんなことはできますか?」と、メールをもらったのが半年前。
それほど大きくはないけど女性が持つには重たい切り株を、スーツケースに入れてうちの工場まで引っ張ってこられたTさん。
自分の手でつくりたいという申し出に、お箸かスプーンでどうですか?と聞くと、それもいいがお椀は?と返ってきたので、お椀は私がろくろで挽きますから横で観てて下さい、とお願いしました。
Tさんは、初めて持つかんなで一生懸命削って、お箸を完成させました。
後日、2作目はスプーンに挑戦。切りだしナイフを器用に使い、削っていく。
わたしはその横でろくろを廻し、この小さなお椀をつくりました。
想いのこもった木ですから、失敗しないようにと緊張気味に挽いていきました。
なんてことないかたちの器ですが、暖かみのあるやさしい気持ちが表現できたつもりです。
吹き漆で仕上げます。
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2010/08/09 (Mon) 12:35