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poncraftsのブログです。 ウッドターニング・拭き漆でいろんなものをつくっています。
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2024/11/21 (Thu) 15:23
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2012/12/16 (Sun) 13:13
今日は選挙ですね。
ぼくはいつも通り漆塗ってます。

寒い時期は乾きが遅いですが、あせらずじっくり漆風呂で寝かせます。
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2012/06/21 (Thu) 20:09
このブログを観てくれている方のなかには、漆塗りやウッドターニングの調べ物中に検索ヒットし、ご覧になってる方も結構多いようです。
そんな方々に少しでもお役に立てればと思い、あくまでも独学研究の知識ですが、詳しく書いてみます。
興味のない方にはどーでもいーー話になりますので、ご了承を。

ちょうど、メンテナンスの話をしてたところに、お椀の塗り直しのご依頼がありました。

R0011649.JPG

写真のように、漆がはげてしまっています。
これは、塗り椀の典型的な症状で、お箸やスプーンの先端で椀の底をつついて傷つけてしまい、そこから漆の層と木地との間に隙間ができ、水分が進入して漆の層がめくれ上がってしまうのです。
めくれ上がった部分をよく見てみると、木地と漆の密着が良くないことがわかります。

なぜ、密着がわるいのか?
どんな樹種でも、木の繊維はそうとう細かいです。ミクロかナノか、それくらい細かいです。
その繊維に漆を浸透させていなければ、上塗りにどんな漆を塗っても、収縮率の違いで木地と漆層は剥離してしまうでしょう。
この椀の場合、黒い漆が塗られていますが、透明感が全くないので、くろめ漆(天日でじっくり水分を抜き、酸化させて黒くした漆)ではなく、生漆に鉄分を混ぜ酸化させたものか、黒い顔料を混ぜたものだと思います。または、カシュー塗料か。。。
くろめ漆も含め、上記の漆の粒度(粘度)は大きくて、木地にへばりつくが、浸透はしないので、ちょっとしたキズから水分が入り、剥離してしまいます。
こうならないためにも、ボクの方法は、塗り始めは生漆をテレピン油で薄めたものをしっかりと染み込ませています。「もう吸い込めません!」と木地が言うまで。これが大事です。
しっかり乾燥したところで2回目は、希釈量を少なくし「もう吸い込めません!」まで。
3〜4回目くらいに生漆を摺り込むようにしています。
その上から、錆び漆をつけ、さらに生漆を摺り込みます。
この工程をはしょると、結果、長く使えるものはできません。

また次の機会に、木地と錆び漆の関係性について書こうと思います。
ではでは。


 
2012/03/01 (Thu) 22:50
午前中は拭き漆作業、午後からウッドターニングの日々が続いてます。
漆の作業はほんとに地道な仕事。磨いて塗って乾かして・・・を毎朝続けて、一ヶ月ほどでようやく拭き漆の作業が終了。終了したからといって、すぐにお店に並べられるのではなく、数ヶ月は完全乾燥のための養生期間をとる。
手間と時間をかけて拭き漆作業を終えた作品は、「やっとできたぜ〜!!!」とテンション高めでお客さんにお披露目したいところやけど、グッとこらえて薄暗い漆風呂の片隅に移動させる。
養生期間が終わったころにはそのテンションは平常心にもどっていて、地味にお店に並んでいく。

陶芸の窯元では「窯出し祭り」みたいなイベントがよくある。
うちの場合は「風呂上がり祭り」でも企画してみようかな。

直径33センチ高さ9センチほどの大きな盛器。
色漆で手書きのラインを入れてみた。
R0011297.JPG



「ナチュラルエッジボウル」という木取り方法で挽いたボウル。
ウッドターニング界ではでいろんな作家さんがこの形をつくるけど、僕は拭き漆で仕上げてみた。
実験的な作品。
R0011299.JPG


























 
2012/02/09 (Thu) 00:15
自宅のリフォームは一段落、写真はこちらで。
http://inatona-poncrafts.blogspot.com/2012/01/blog-post_30.html
http://inatona-poncrafts.blogspot.com/2012/02/blog-post.html

そして、受注分の照明器具用パーツや絵はがき用額の製作、汁椀などの漆塗りはじめました。

R0011264.JPG

同時進行でいろんな物をつくっていく、この仕事の進め方はず〜っと前から。
工程の中で、ボンドや塗装の乾き待ちがあることもしばしば。意匠を思案するために作業を一時的に寝かすことも。。。
複数取りかかっていると、すぐに他の仕事に取りかかれます。












2011/11/11 (Fri) 02:02
最近グッと寒くなってきたので、漆室内の気温が常に気になります。
湿度は70%くらいを保っていますが、気温は10度を下がり気味です。冬の課題はヒーターなどでの温度管理対策。
午前中は研磨&漆塗り作業、午後からは旋盤など木工作業のペースが続いています。
このペースがなかなか良い調子です。
前回紹介したものは、居七十七へ新入りしたりお客さんのところへお届けしたりして室の作品も入れ替わりました。この数日で挽いたものを漆塗りしています。
お盆や大皿・小皿・どんぶりなどなど。



R0011033.JPG

今回の材料は朴の木が多め。以前にストックしてたのを使った。
この木は加工しやすく漆を良く吸い込むので、漆器の木地に良く使われる材料。
漆器の産地では木目が無くなるくらい色漆を塗り重ねるが、ぼくは拭漆にこだわりたい。
朴もなかなか上品な木目です。
仕上がりが楽しみ。
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